量産の前に「固定する」ことを決める
1台目で試した内容のうち、増やすときに変えない部分を決めると、見積もりも品質もぶれにくくなります。
寸法と材質
棚の高さ・幅・奥行き、板の厚み、材質(木・スチール・アクリル)。店舗ごとに変える部分があるなら、その範囲を決めます。
仕上げと色
塗装色、木目、金物の色。色見本の番号で指定しておくと、ロットが違っても合わせやすいです。
組み立てと納品の形
組み立て済みで納品か、現地で組むか。運搬と設置の手間で費用が変わります。
図面と写真
1台目の図面と完成写真を「基準」として残します。次回の見積もりと検査の物差しになります。
数量で費用が下がるところ・下がらないところ
| 下がりやすい | 材料のまとめ買い、機械の段取り(1回の設定で複数作れる)、塗装のまとめ処理、運送のまとめ。 |
|---|---|
| あまり下がらない | 人の手で組む工程、1台ごとの調整、現地設置の作業。台数分そのままかかります。 |
| 一度だけかかる | 型や治具(同じ形を正確に作る道具)の費用。数が増えるほど1台あたりは薄まります。 |
| 増えることがある | 保管場所、分納の送料、店舗ごとの寸法違いの対応。 |
品質をそろえる方法
「安くなったが店舗ごとに違う」を防ぐための、少ない手間の工夫です。
1台目を基準品にする
図面・写真・色見本をそろえ、2台目以降はそれに合わせて確認します。
効く寸法だけ厳しくする
全部の寸法を厳しくすると費用が上がります。商品が載る面の高さや、連結する部分など、効く寸法だけ許容範囲を決めます。
初回ロットで数台を確認
最初のまとまった数の中から数台を寸法・見た目で確認し、記録を残します。
段階的に増やす
一度に全店舗分を作らず、数店舗で使って直したい点を反映してから増やすと、手戻りが減ります。
棚・展示台を増やすときのよくある質問
何台から量産扱いになりますか?
決まった線はありません。同じ仕様で複数台作る時点で、材料のまとめ買いや段取りの共通化ができ、1台あたりの費用が変わり始めます。台数の目安を教えてください。
1台目と違う工場で作ってもらえますか?
基準となる図面・写真・色指定があれば検討できます。ないときは、1台目の現物や写真から基準を作るところから相談できます。
店舗ごとにサイズが違う場合は?
共通部分と店舗ごとに変える部分を分けて設計すると、共通部分は量産の利点を受けられます。
量産前に1台だけ試作できますか?
はい。1台からご相談いただけます。試作で固定する仕様を決めてから、増やす見積もりに進めます。